「自分本来の感情と正しく向き合う、これをニュートラルといい、
正しいポジティブのあり方」という、樺沢紫苑先生の動画の言葉(P193左のQRコード 正しいポジティブと間違ったポジティブ)に、はっとしました。
魔法の呪文、「今のままでいい」の本当の意味が分かりました。
この動画は凄いと思いました。
「歪んだ情報のもとに正しい判断はできない」
「自分自身を正しく見極めて行動する。ポジティブな気持ちも、ネガティブな気持ちも、嫌な気持ちもふまえて、自分自身を冷静に見つめる姿勢が、ポジティブ心理学のポジティブ」で、
「冷静に、中立に、先入観を入れず、感情を挟まず観察すると、正しい判断ができ、正しい行動ができるので、成功体験を積んでいくことができる。物事をニュートラルにみられるようになる」と、
動画で樺沢先生は、おっしゃっています。
難しいけれど、これを知って、私は初めて前進できるように感じました。
このことは、私にとって大変大きな気付きでした。
いままでは、ネガティブな感情が現れた時、嫌な自分とその感情を否定し、責めていました。いくら自分を責めても、ますます自己肯定感は下がるばかりなのを、どうすることもできずにいました。
それからは、自分の感情と丁寧に向き合うことにしました。
「今、自分は人をうらやんでいるな」とか、いままでは認めてはいけないと思っていた感情も、ニュートラルに、「今、自分は人をうらやましいと思っているんだな」と。
これまでは、「人をうらやむだなんて野蛮だ。そんなことはしてはいけない」と思っていました。
過去の知り合いで、嫉妬心をいだいてくる人を軽蔑していたのですが、
なぜか、自分の嫌な部分をストレートに表す人のほうが、むしろ元気に生きているのが不思議でした。
その人たちのことを考えると不愉快になるので、心の中に閉じ込めていましたが、
その、長年の疑問が明らかになったのです。
まだ、20代のころ、当時、かかっていた、精神科医の先生から、
「まだ人生のスタートラインにも立っていないんじゃないの」と言われたことがあって、おっしゃる意味が分かりませんでした。
その先生は、いつも私に、「I am OK ,You are OK」だよ。とおっしゃっていました。
その時、私は自分が、自分のことも、人のことも、認められない困った人で、直さなければいけないと、自己否定してしまっていました。
「本来のあなたに」ともおっしゃっていて、私はとても困った記憶があります。
本来の私って何だろう。
今、やっと、「人生のスタートライン」という意味が分かったような気がします。
ダメな自分を肯定する。「今のままでいい」
自分の気持ちを、ニュートラルにみることが、正しいポジティブ心理学だと分かったら、心が柔らかくなっていくように感じます。
今朝、母が、ニュートラルという言葉をあまり多用したことで、私は不愉快になり、怒りを感じました。なぜ、怒りの感情がわいてきたのかを、丁寧に考えてみると、
根底に恐怖心があると思いました。
私がこどものころ、引っ越しをしてきて、地域の人達のことを、私の両親は、あまり知りませんでした。何のリサーチもせず、人の外面だけを見て、いい人たちだと楽観視していたようで、田舎の野蛮なところのある人たちの間に入らなければならなかった、子供だった私は、たびたび、そのような人達の嫌な面に遭遇し、傷ついてきました。
人をあまり疑わない母のことを、楽観視しすぎではないかと思ったのと、
母が、樺沢先生の言われる、ニュートラルという言葉を、軽々しく何回も言うので、
また、自分自身が、まだ物事をニュートラルに見ることができていないため、
頭の中を引っ掻き回されたくないと思ったのです。
また、落ち込んで元気が出ない時も、外では元気そうに振舞わないといけないという、
観念があることから、出かけるのにとてもエネルギーがいります。
このような時にも、無理しないでおこうと、落ち込んで元気が出ない自分を認めることが、ニュートラルにみるということなのだろうと思います。
いままで、ネガティブな感情を否定ししていたため、苦しかった気持ちから解き放たれて、感情に、良いも悪いもないということが分かり、
これを期に、これまで、なかなか分からなかった「自分らしさ」というものも、
見えてくるのではないかと思えてきました。
この本は、パラパラとめくるだけで、大きな文字が目に飛び込んできて、
ちょっと疲れている方でも、気に入ったページを見つけることができます。
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私も、自分にピッタリ合った動画を発見できたことによって、スッキリし、楽になり、癒されています。
読書が苦手な方も、是非手に取ってください。
ストレスや、疲れの解消につながることでしょう。