樺沢紫苑著「集中力がすべてを解決する」読書感想文

私はいつも思っていました。どうして人はセミナーの後、

立派な意見や感想をを述べることができるのだろう。

自分なりに一生懸命聞こうとしているのに。

 

私は今まで、セミナーや講演会で、メモ魔でした。

 

本書に書かれてある通り、「一言も聞き逃さないぞ」と言わんばかりに、

メモを取っていました。ずっとその調子でしたので、

脳の交通渋滞が起こっていたのです。

どうして私はセミナーの後、アウトプットできないのか。

この歳になって、初めて知りました。

 

本書には書かれています。

「なぜ、メモを、沢山取るほど学びが少なく、理解も浅くなってしまうのでしょう?

それは、書くことに没頭しているからです。つまり、脳のキャパシティのほとんどを『書く』で消費しているために、『理解する』『考える』に、費やす余力が残っていないのです。ただ、講義内容を書くだけの筆記マシンになっているということです。」

衝撃を受けました。まさに私がそうだったからです。

 

しかし、本書によって、私は長年のセミナー後のアウトプット苦手の原因を知ることができました。

 

これからは、本書にある、学びを欲張らない『舌切り雀勉強法』を実践したいと思います。

「強欲な人は、バチがあたる」というのが物語の教訓ですが、

私は、自分でも知らない間に情報のインプットを欲張る、

舌切り雀の強欲なおばあさんのようになっていたのでした。

自分では一生懸命やっているつもりでいたので、

恥ずかしく、とても残念で、肩を落としてしまいました。

 

しかし、本書には、正しい勉強法もきちんと書いてあります。

今から直します。

 

 

「3ポイント勉強法」

私はとても欲張りで、焦って必死にメモを取っておりましたので、

3つ以外の情報を手放すのに、とても勇気がいります。

でも、これに慣れなければいけません。

 

本書によると、「3つだけ気付きを持って帰るという姿勢で聞くと、学びは最大化します。」と書いてあります。

それを知ってから、気付きを3つだけだけ持って帰るようにしてみたら、まだ不安ですが、ずいぶん楽になりました。

アウトプットが、以前に比べると明らかに短時間で出来るようになりました。

以前は長時間をかけて、返事を考えていました。

 

長年の癖を直すのは手強いかもしれませんが、やるしかありません。

 

本書の「人間の脳は、一度に処理できる情報量に限りがあります。

それを超えると脳の交通渋滞が起きてしまう。情報が全く流れなくなるのです。」

という所に、とても納得しました。

 

これからは、セミナーや、講演会をストーリーを聞くようにしっかり聞いて、

自分にとって、重要な気付き、3つをメモできるようになりたいと思います。

 

また、自分が焦り、欲張って勉強しようとしていたこと、

それゆえに何も頭に入ってこなかったという大切なことに気づきました。

 

まず、落ち着いて、緩急をつけて勉強すること、

コツコツ続けることを目標にしたいと思います。

 

 

樺沢先生、人生において、とても重要な、勉強法を教えてくださいまして、

ありがとうございました。