この本を読んで気付いたことは、本の内容も素晴らしいのですが、
章末コラムが大変面白いことです。
私の心に刺さったのは、樺沢先生の遊び遍歴その2「スープカレー」と、
その4「ウィスキー」です。私の心に残ったところは、食べ物にまつわる事ばかりでした。
なぜなら、私は子供の頃、食は細かったけれど、
4歳頃から、母が台所で料理をする姿に憧れて、鍋とおたまを借りて、色々な調味料を混ぜ合わせて、味と香りの変化を楽しんでいたという体験をしていたからです。
ただし、バニラエッセンスは、匂いはおいしいのに混ぜるとすごくまずくなったのを今でも覚えています。
小学生になり、「こどもがつくるたのしいお菓子」婦人之友編集部 という本を
母からプレゼントされ、本当に自分でお菓子作りが出来るようになりました。
クッキーやケーキを焼くと、家族が喜んでくれました。
だから作ることも食べることも大好きだったのです。
ところが、大人になって、少人数制のお菓子教室に通い始めて4年位たった時、
こんなにバターやクリームや砂糖を使ったお菓子を練習で、毎日作ることが、
家族の健康に良くないのではないかと疑問を感じ始めました。
丁度その頃、お菓子教室で、悲しいことがあり、そのショックから、
お菓子作りはおろか、グルメな本も読めなくなりました。おいしいものをみるのも、
その先生の息が吹きかかっているように思えて辛くなりました。
今、思うと、ゼロヒャク思考に陥っていました。それは、20年以上も続きました。
近頃やっと、楽しく食事が出来るようになり、無心に本も読めるようになりました。
樺沢先生の遊び遍歴その4の「ウィスキー」について、
私は、子供の頃から、家にお酒を飲む雰囲気がなかったのにもかかわらず、
お正月のお屠蘇や梅酒に触れたことから、お酒に対する憧れがありました。
大人になっても亡き父が、私がお酒を飲むことを嫌がったため、
ある夜、一人で両親の目を盗んで、貰い物のウィスキーを少しだけ飲みました。
すごくおいしいと思ったのを覚えています。
だから、樺沢先生のように情熱をもってウィスキーの魅力を極めることが出来た方にとても憧れます。
これからは、少し元気を取り戻した心と体で、毎日楽しく食べ物に向き合いたいです。
手始めに、「スープカレー」を検索してみました。想像以上においしそうでした。
うちの周りにはスープカレーを食べられるところがないので、いつか本当においしいスープカレーを食べたいです。
食から離れた楽しみも模索しようと思います。
この本は、毎日を楽しく過ごして、メンタル疾患を予防するための本だと思います。
昔の私のように、子供の頃からこの道しかないと思っている人に、
読んでいただきたいと思います。
人生にはいろいろな楽しみ方があるよと教えてくださっています。
樺沢先生、『毎日を楽しめる人の考え方』を書いてくださって、
本当にありがとうございます。
繰り返し読みたいと思います。