相談する勇気を持つことの大切さ

言語化の魔力」を読んだ一番の気づきは、「相談する勇気を持つことの大切さ」です。

 

なぜなら私は、複雑性PTSDという病を患っていて、

長年、精神科医の先生や、カウンセラーの先生に、自分の思っていることを、「言語化」し、「共有」し、「共感」され、「安心」を得ることを、繰り返していただいたお蔭で、今の状態まで良くなり、生きているからです。

ここまで良くなれたことが奇跡のようです。

はじめから、私に合った先生に会えたわけではありません。

最初に通っていた先生は、親切にしてくださいましたが、正しくは理解してもらえず、とても辛い思いをしました。それで、一人で治すしかないと思い、病院にかかることをやめましたが、一人で悩んでいる間に病は悪くなり、家族の勧めで、今度は別の病院にかかることにしました。

そこで、今の先生と出会い、はじめは、極度の疑心暗鬼の状態で、一秒も椅子に座っていたくないほど、人を信用していませんでした。

自分に合った薬を処方されて飲み、効果が出た時、「自分は生きていけるかもしれない!」と、希望が湧いてきたことを今でも覚えています。

それからは、徐々に先生を信じられるようになって、おっしゃることを聞けるようになり、本当に少しずつ、思っていることを伝えていくようになり、先生に慣れていって、長い年月をかけて良くなってきました。

再び、「相談する勇気」をもてるようになれた、誠実な先生と家族のサポートには、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

なぜ、私は自分の病のことについて語りたくなったのか。それは「言語化の魔力」を読んで、これ以上、隠して生きるより、理解してくださる方々と楽しく生きていきたいと思ったからです。

これからは、病はあるけれど、「それはそれとして」今できることをしよう。私は、今のままで十分、「それでいい」と思えるようになりたいです。

 

この本には、「すべての悩みを解消するのが言語化」と書いてあります。

私もそう思います。

また、『相談できない症候群は、放置すると「死に至る病」であり、放置してはいけない』と書いてあります。

悩みを持つ方は「相談する勇気」を出して、誠実に向き合ってくれて、

何よりも「共感」してくださる方を探すことが大切だと思います。

もし、相談相手がいなかったら、思っていることをノートに書くだけでも楽になります。

この本は、かつての私のように、長いトンネルの中で足踏みしていると感じる方や、「停滞こそが悩みの本質」と書いてあるように、悩める全ての方に読んでいただきたいです。「困難な状況においても、少しでも前進しているならば、状況は改善し、悩みは徐々に軽くなっていきます」と書いてあり、悩みの解消本です。

 

樺沢先生、私は「言語化の魔力」を読んで、まるで自分のために書かれた本のようだと思う事がたくさんありました。繰り返し読みたいと思います。私のバイブルになるでしょう。この度の読書感想文で言語化したことによって、また、心が軽くなった気がいたします。

言語化の魔力」を書いてくださって、本当にありがとうございました。